最近、取り入れる飼い主さんが増えてきたフードローテーション。
「始めてみたい」と思いつつも、本当に必要なの?どうやってやるの?といった疑問があると思います。
そこで今回は、
こういった悩みに答えていきます。
この記事の内容は以下のとおりです。
- フードローテーションをすすめる5つの理由
- 具体的なやり方と注意点
フードローテーションには、愛犬の健康効果が期待できる要素が多くあります。
わが家の愛犬アイル(コーギー♀5歳)にも、タンパク源が異なる2種類のフード(ラムとターキー)を交互に与えており、体調は良好ですよ。
本記事では、フードローテーションをこれから始めようと思っている方に向けて、必要な情報を詳しく解説していきます。
目次
フードローテーションとは?
フードローテーションとは、1種類のドッグフードを与え続けるのではなく、2〜3種類を定期的に切り替えていくやり方です。
愛犬の健康維持につながるとの考えから、フードローテーションを始める飼い主さんが増えてきています。
タンパク源の異なる数種類のドッグフードが、あらかじめ「ローテーションセット」としてメーカーから販売されているものもありますよ。
わが家の愛犬アイルに与えているのは、ナチュラルハーベストのローテーションセット。
ナチュラルハーベストは、厳選された良質の素材を使い、人工添加物不使用を掲げた日本のドッグフードメーカーです。
ドッグフードのローテーションをオススメする5つの理由
ドッグフードのローテーションをオススメする理由は次の5つです。
1.消化能力を高める
2.栄養の偏りを防ぐ
3.アレルギーの発症を予防する
4.人工添加物の過剰な蓄積を防ぐ
5.食への関心を高める
ひとつずつ解説します。
消化能力を高める
犬は人間と生活するようになった長い年月の中で、肉以外にも穀物や果物、野菜まで食べるようになりました。犬は本来、様々な食物を消化できるのです。
しかし、同じフードを食べ続けると、体はそのフードを消化するために必要な消化液しか作らなくなります。そうなると、いつもと違う食べ物を食べただけで下痢や軟便といった消化不良を引き起こす場合があります。
犬にはもともと、高い消化能力が備わっているはず。普段からフードを定期的に切り替え、様々な栄養素を体に取り込むようにして、消化器系を強くしましょう。
栄養の偏りを防ぐ
「総合栄養食」のドッグフードなら、それだけで健康を維持するために必要な栄養素を満たしますが、1種類のみを食べ続けることは栄養の偏りにつながる可能性があります。
というのも、使用している原材料の特徴はフードにより様々だからです。与えているフードに含まれていない栄養素は、当然ですがまったく摂取することができません。
フードローテーションを行うことで、様々な栄養素をまんべんなく吸収することができます。
アレルギーを予防する
特定の食材に対して免疫が過剰に反応する「食物アレルギー」の発症を予防するためにも、フードローテーションの活用は有効です。
同じフードを長期間にわたって摂り続けると、体が許容できる量を超えてしまい、アレルギー症状を引き起こすことがあります。
定期的にフードを切り替えることは、食物アレルギーリスクの回避にもつながります。
人工添加物の過剰な蓄積を防ぐ
ドッグフードには防腐剤、着色料、香料などの人工添加物が使われているものがあります。
これらは涙やけの原因のほか、アレルギー源や発がん性物質になるおそれがあるため、十分な注意が必要です。
1種類のフードのみを与え続けることは、もしそれが体に合わない添加物を含む場合、健康を損なう要因になる可能性も。
添加物に配慮されたフードを使ったフードローテーションを取り入れることで、人工添加物の過剰な蓄積を防ぐことができますよ。
食への関心を高める
愛犬の食べ飽きを防ぎ、食への関心を高めるためにもフードローテーションは効果的。
定期的にフードの匂いと味を変化させることで、嗅覚と味覚が刺激されるからです。
犬の嗅覚は人間の100万倍といわれています。
嗅覚が敏感な愛犬に、様々な匂いで食事の時間を楽しませてあげましょう。
どんなフードでも食べられるようにしておくことで、加齢や病気でフードの変更が必要になった時や、災害避難時などにも対処できます。
ローテーションするドッグフードの選び方
ローテーションするドッグフードの選び方にはいろいろありますが、取り入れやすいのは次の2つです。
タンパク源で分ける
タンパク源が異なるフードを使ってローテーションするのはとてもオススメです。
タンパク質は犬の筋肉、内蔵、被毛、血液などのもととなる重要な栄養素。チキン、ビーフ、ラムなどからバランスよく摂取させましょう。
また、アレルギーの原因物質はドッグフードのタンパク源に由来することが多いといわれています。
定期的にフードを切り替えることで、同じタンパク源を食べ続けることによるアレルギーリスクを低減できます。
原産国で分ける
原産国の異なるフードを使うローテーションにもメリットがあります。
天候やその国の情勢、価格の高騰や生産中止など不測の事態が発生した場合でも、フードが入手できなくなるリスクを回避できるからです。
また、海外から輸入されるドッグフードには高品質なものが多くあります。
イギリスやドイツ、アメリカは原材料の品質に対する厳しい規制が設けられ、安全管理が徹底されているペットフード先進国なんです!
ドッグフードの安全管理意識が高い原産国から、2〜3種類を選んでみるのもよいでしょう。
フードローテーションの期間
短期間に種類の異なるフードを多く与えると、胃腸に負担をかけてしまいます。
まずは、2種類から始めてみましょう。
ローテーションの期間の目安は次の2つです。
- 1袋を使い切るごとに切り替え
- 1〜3か月ごとに切り替え
「必ずこの方法で」というものはないので、愛犬の様子を見ながら取り入れやすい方法でかまいませんよ。
フードローテーションを行う際の注意点
ローテーションは2〜3種類のドッグフードを定期的に切り替えていきますが、新しいフードを与える場合は次の2点に気をつけてください。
1.時間をかけて少しずつ切り替えていく
2.短期間に複数のフードを与えない
理由は、胃腸へ強い負担をかけないためです。
フードを急に変えると、そのフードを消化するための消化液が十分に作られず、下痢や軟便といった消化不良を引き起こすことがあります。
新しいフードを与える場合は少しずつ割合を増やしていき、愛犬の便の状態をチェックしながら1週間から10日ほどかけて切り替えていきましょう。
また、短期間で複数のフードを与えてしまうと、食物アレルギー症状が発生したときに、アレルギー源の特定が困難になります。
フードを切り替えるタイミングは
- 1袋を使い切ったとき
- 1種類を1〜3か月使ったあと
のいずれかで行うことをおすすめします。
まとめ:フードローテーションは愛犬の健康効果が期待できます
ドッグフードのローテーションが愛犬の健康効果を期待できる理由は、次の5つでした。
- 消化能力を高める
- 栄養の偏りを防ぐ
- アレルギーの発症を予防する
- 人工添加物の過剰な蓄積を防ぐ
- 食への関心を高める
フードローテーションには、おなかのよわいワンちゃんだと消化不良を起こしやすいという注意点があるものの、消化能力を高めたり栄養の偏りを防いだりといった健康上のメリットが多くあります。
あなたの愛犬にも、フードローテーションを取り入れてみませんか。
「フードローテーションって必要なの?どんなメリットがあるの?」
「具体的なやり方が知りたい」
「注意点やデメリットはどんなこと?」