2024年からのNISA制度拡充をきっかけに、私の周りにもNISAに関心を持つ人が増えてきました。でも実際に「やってみた!」という人はまだ少なく、始めの一歩を踏み出せない人が多くいます。
そんな人が目の前にいたら、とにかくこれだけは伝えたい!と日頃から思っている「NISAを始めるなら知っておくべき投資の基本」を、 このブログにまとめました。
インフレ(物価上昇)によりお金の実質的な価値が減少していく状況では、すべての資金を銀行預金にしておくことにもリスクが生じます。
投資を早く始めて長く続けることは、資産形成において有利です。
投資を始める上で知っておくべき基本知識を身につけ、今年こそNISAデビューしませんか?
目次
NISAを始める前に「そもそもNISAってなに?」
NISAとは、少額投資非課税制度のことです……
これだとちょっと難しいので、まずは「税金がかからない投資」と覚えましょう!
投資で得られる利益には通常約20%の税金がかかりますが、NISA口座を利用して投資をすることでその利益が非課税になります。
わかりやすくイメージすると、NISAという名前の免税店で買い物をするようなものですね。
なので「NISAを買う」という表現は誤りで、正しくは「NISAで〇〇を買う」になります。
非課税で投資できるのがNISAの大きな魅力です。
NISAを始めるならネット証券で口座開設しよう!

NISAで投資を始める流れは以下のとおりです。
- 証券会社で証券口座(NISA口座)を開設
- 証券口座にお金を入れる
- 投資商品を購入する
店舗を構える証券会社のほか銀行や郵便局でもNISA口座は開設できますが、これから投資を始める人には圧倒的にネット証券がおすすめです。
その理由は、取引手数料が安く、コスト最安値の投資商品を多く扱っているから!
手数料が高いと、毎年の運用成績を確実に押し下げます。
新NISAが始まった2024年1月の1か月間にNISA口座を開設した人のうち、約90%がネット証券を利用しています(2024年2月13日付 日本経済新聞より)。
投資で資産を増やすためには、低コストの投資商品を選ぶことが重要です。
NISA口座開設におすすめのネット証券
楽天証券かSBI証券、この2択です!
国内におけるNISA口座数の1位は楽天証券、2位がSBI証券となっており「2強」といえる状況が続いています。
楽天証券とSBI証券は、コスト最安値の投資商品をいち早く取り扱ってきた実績があり、商品ラインナップも豊富です。
「ネット証券のオンライン手続きは難しそう」と感じる人もいるかもしれませんが、ガイドに従って必要な情報を入力するだけで完了します。
ネットで買い物をする程度のスマホ・パソコン操作ができる人なら、特に難しいことはありません。
ネット証券だと相談できなくて不安?
店舗を構える証券会社や銀行の方が、「対面相談できるから安心」と考える人もいると思います。
しかし、金融機関の担当者からよく理解できない難しい説明を受け、「これがおすすめです」と営業されて購入するかしないかの判断を迫られるのはストレスにもなりませんか?
担当者の方から低コストの投資商品を積極的に勧めてくることはまずありません。
なぜなら、私たちにとって低コストということは、金融機関にとっては低利益になるからです。
金融機関も営利企業なので、手数料が高い商品を勧めるのは当然ですね。
私たち個人投資家にとって優良な投資商品を、ネット証券を利用して自分で選びましょう。
NISA初心者はインデックスファンドへ投資しよう!

NISA初心者におすすめなのは、「投資のスタンダード」ともいえるインデックスファンドへの投資です。
公的年金を運用する日本最大級の機関投資家であるGPIF(年金積立金管理運用独立法人)も運用資金の8割以上をインデックス運用し、2025年2月時点で約164.3兆円の累計収益を上げています。
投資信託の一種で、株価指数(インデックス)に連動した成果、つまり「平均のリターン」を目指す投資商品のこと。
たくさんの人たちから集めたお金をひとつにまとめて、私たちの代わりに運用のプロが数多くの株式や債券などに投資する仕組みのこと。投資銘柄の詰め合わせパックみたいなもの。
NISA初心者にインデックス投資がおすすめな理由
投資の種類にはいろいろありますが、その中でもインデックス投資をおすすめする理由は以下の3つです。
- 手間がかからない
- 少額から投資できる
- たくさんの銘柄に分散投資ができる
手間がかからない
投資といえば「株価チャートを常にチェックしながらタイミングを見て売り買いして利益を得る」。そんなイメージがありませんか?
インデックス投資では個別銘柄の選定もなければ、投資タイミングを見計らうこともありません。
投資対象は「日本や世界の経済成長」です。
多くの銘柄に分散投資された低コストのインデックスファンドを選び、毎月自動積立の設定をしたら、これ以上やることはありません。
少額から投資できる
投資は金持ちがするものという昔ながらのイメージからか、NISAを始めない理由に「投資に回すお金がない」という人がいますが、楽天証券やSBI証券なら投資信託が100円から購入できます。
職を失う、長期入院、災害など不測の事態に対処できるだけの当面の生活費を銀行預金で確保した上で、余剰資金で積立投資を始めてみましょう。
たくさんの銘柄へ手軽に分散投資ができる
投資先を分散させることは投資の基本です。
分散により、特定の投資対象の価格下落に大きく影響されるのを防げます。
例えば、ある会社の株式を購入したあと、その会社が倒産したら投資した資産はゼロになってしまいます。
有名な投資格言「卵はひとつのカゴに盛るな」ですね。
インデックス投資をするということは、数百数千の銘柄に分散された詰め合わせパックを買っているようなものなので、保有するだけで分散投資が実践できます。

先日、友人から「子供の教育資金として親からもらえるまとまったお金を、全部エヌビディアに投資するのってどう思う?」と相談されたので、全力で止めました!
NISAでの投資におすすめのインデックスファンド

2025年2月において、SBI証券で買われている投資商品1位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」がおすすめです。イーマクシススリムと読みます。通称オルカン。
名前のとおり、世界中の株式を投資対象としています。
インデックスファンドのeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、これ一本で日本を含む世界中の約2800銘柄に分散投資ができる上に、運用管理費(信託報酬)が年率0.05775%と最安値水準なのが人気の理由です。
100万円分保有していたら、かかるコストは年間で577円!
私も2022年から、SBI証券でeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)への毎月積立投資をしています。
低コストで幅広い銘柄分散投資ができるのが魅力です。
NISAで全世界株式だけに投資するのはハイリスク?
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、世界中の株式を投資対象としています。
「株式だけに投資するのはリスクが大き過ぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、資産のすべてを株式インデックスファンドへ投資しようというわけではありません。
資産を株式と現金(銀行預金)に分け、それぞれの割合をどうするかでリスクのバランスを取ればよいのです。
投資対象は株式以外にも債券や不動産、金(ゴールド)などがありますが、複数の資産クラスに投資すると、管理が複雑になって面倒になりませんか?私はめんどくさいです。
資産を株式と現金の2つに配分することで、管理がシンプルになります。
NISAを始めるなら投資にかかる「コスト」の相場を知ろう!
高い手数料を支払い続けると、毎年の運用成績を確実に押し下げます。
例えば、リターンが5%でも手数料が1.5%であれば、実質リターンは3.5%になります。
NISAで購入できるインデックスファンドにかかる手数料とは、運用管理費として毎日自動的に差し引かれる「信託報酬」です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の信託報酬は年率0.05775%ですが、なかには1%を超える投資信託もあるので注意が必要です。この差が、10年20年と長期投資していくことで運用成績の足を引っ張り続け、投資利益に大きく影響します。
信託報酬は年率0.2%未満を目安にしてできるだけ投資コストを抑え、リターンの最大化を目指しましょう。
「手数料が高い投資信託は優れた商品」なんてことはまったくありませんのでご注意を。

スーパーで大根が1本3,000円で売られていても、高すぎて誰も買いませんよね。
でも投資コストの相場を知らないと、勧められるまま1本3,000円の大根をずーっと買い続けるようなことになりかねません。相場を知って賢く投資しましょう!
NISAの基本戦略は10年以上の長期投資

インデックスファンドへの投資は、10年20年と長期的な視点を持って続けることが大前提になります。着実に資産形成するには長い時間が必要になるからです。
株式市場の株価は短期的には上がったり下がったりを繰り返し、時には暴落もありますが、株価下落時に売却したりせず長期間保有することで短期の変動に耐えられます。
株価下落も受け止めるのがインデックス投資です。
ITバブルやリーマンショック、そしてコロナショックといった株価暴落局面を含む過去30年間における全世界株式の株価指数は、下落や停滞の時期を何度も繰り返しながらも伸び続け、年率リターンの平均は8.0%です(三井住友DSアセットマネジメントWEBサイトより)。
株価の値動きに一喜一憂せず、暴落もいつか必ずやってくると心得て、売らずに淡々と長期投資を続けることが効果的な投資戦略になります。

株価が下がった時は「欲しかった商品が安く買える!」というくらいの気持ちで、あせらず落ち着いて積立投資を続けましょう
まとめ「理解した上でNISA(投資)を始める」
投資で失敗する大きな要因は、自分がしている投資についてよく理解していないことです。
金融機関に勧められるがまま手数料が高い投資商品を購入したり、株価の値動きに反応して売り買いを繰り返したりしていては、投資で着実に資産を増やしていくことは難しくなります。
長期投資や分散投資、低コストといった「投資のキホン」を理解した上で、10年20年先を見据えてNISAを始めてみましょう。
「分散の効いた低コストの優良インデックスファンドに積立投資をして長期保有する」
これが、誰にでも勧められる基本の投資手法です。
「NISAに興味はあるんだけど知識が不足していて手が出ない…」
「NISAを始めてみたいけど投資ってなんだか難しそう…」